自分の写真が嫌いになる人の3つの特徴

2021年7月4日日曜日

コラム

t f B! P L

おはこんばんちは、mt1989(@mt1989_sono1)です

今回は写真イップスの話です。イップスとはなんぞやって方は、まぁなんか写真が撮れない悪い状態というように思ってもらえればよいかと思います。

写真が好きになって、カメラをいいものに新調して、楽しく撮ってたのに急に自分の写真が嫌いになる瞬間ってないですかね?僕は結構頻繁にある方なんですよね。僕が仕事で一緒になったカメラマンにもそういう人がいたので、今回はその特徴とまではいいませんが、こういうことしてたらなる可能性があるということを客観的にまとめましたので、僕の解決策も合わせて紹介します。

特徴その1「カメラを買う」


カメラを買うって当たり前じゃん、カメラ買わないと写真撮れないでしょ。という声が聞こえてきますが、ここで言うカメラを買う人というのは、特にこだわりもないのにカメラやレンズを買い漁る人です。

そう、数年前の自分です(笑)

昨今は、SNSなどでカメラマン業界もクローズドなものからオープンなものになってきました。好きな写真家さんやフォトグラファーさんの機材を調べたり、新しいものが出たら調べたり、海外のレビューを鵜呑みにしてみたりと情報が簡単に得られます。

そうなってくると、隣の芝は青いもので自分が撮れてない・撮れなない写真があれば「機材のせいにしちゃう」「あの機材なら撮れるんじゃ」という幻想を持ってしまいがちです。もちろん機械的なスペックが関係するので一理あるのですが、ほんまにそれだけですか?というところがミソです。

たぶん自分がこの表現したいとか、あのフォトグラファーさんと同じように撮りたいって同じ機材と同じ場所にいても撮れないことの方が多くないでしょうか。恐らくはその写真が良いと思ったあなたは、その人の切り取り方やセンスの部分、レタッチ・現像などの技術的な部分に共鳴してることが多いんじゃないかと思います。

一概には言えませんが、弘法筆を選ばずではないですが、カメラやレンズにお金をかけ続けても満足のいく写真が撮れない!となっている方はこの傾向が強いです。僕もそうでしたが、機材を変えてもスペックはあがりますが写真が上手くなることはないんです。

特徴その2「SNS中毒」

ぶっちゃけこれめちゃくちゃ多い気がする特徴です。

SNSが活発になってから、写真の相対的なレベルは非常に高くなっていると思います。それは写真技術がオープンになった情報が多いということもありますが、いいねをもらうために研究したり真似したりと全体的なレベルが高くなっている。

ネットで作例を多数見れることは、かなりよくなった環境なんですが、自分が確立して写真を撮っていない場合は、作風などがブレる場合があります。SNSには魅力的な写真がゴロゴロ転がってます。好きなフォトグラファーさんも1人や2人じゃないと思います。そういう方の写真を見続けることで、自分の写真がどの方向性にいくのかわからなくなってくるんですよね。特に写真を始めたての模倣をしているタイミングには多く見られる気がします。そうなってくると自分の中での統一感がなくなってきて、あぁ僕の写真はなんでこんななんだと落ち込むことすらあるでしょう。

特徴その1と通じることろがありますが、好きな作風を作るには模倣していくことが最短ルートです。そのせいもあって好きな写真家さんが、その機材を使っているからという理由で買い足していくととんでもない負のスパイラルに陥ります。

特徴その3「現像・レタッチすることが目的になってる」

自分の写真がどんどん理想的にきれいになっていくことは、めちゃくちゃ楽しいですよね。僕もWeb畑出身なので、そういう操作はお手の物で理解も早く沼にハマっていったタイプです。

これもその1、2と関連してますが、好きな作例のフォトグラファーさんを追い求める傾向にあるかなと思います。人気な濱田英明さんが好きで始めた人ならデジタルであってもフィルムライクを目指すでしょうし、そういう中で撮った写真をその人に寄せていく模倣を行うんですよね。そうなってくるともうゴールは見えているのに真似しきれないというジレンマが発生します。

僕もすごくわかるのですが、やっぱりその人の撮った写真はその人のセンスや切り抜き方があるからその好きな写真になっているので、自分が真似した写真が近づけるかはまた別の話で、寄せることはできるがそうはならないことが多いです。なんならまったく違う道を通ってゴールを目指そうとしていることに気づいてない場合があります。

キーワードは「模倣」

特徴を僕の経験と周りの傾向から3つ挙げさせていただきましたが、全てに関係しているのが「模倣」している段階で負のスパイラルに陥っていることがあるということです。

確かに写真を手っ取り早く上手くなるには模倣することが一番の近道だと僕も思っています。

某そこそこ有名な写真スクールでも、まずは模倣することから始めよう、作例をたくさん見ようということを言われているので、まぁあながち間違いでもないんでしょう。

解決策その1「1人を盲信する」

結構リスクあると聞こえてしまうかもしれませんが、よくよく考えると昔は弟子入りしてカメラを教えてもらっていたカメラ業界なので、結構ありありのありだと思っています。イメージ的にはエア師匠に師事する感じです。

好きな作風のフォトグラファーさん或いは写真家さんを盲信して突き進むということになります。機材や作風を完全に真似して成長していくということになるので、機材などに対して無用な悩みがないので写真だけに集中できます。

実はコレ、昔僕はやってました。

どうしても安定しないなぁって思ってたときに、よし盲信してみようということでカメラ機材もレンズも好きな写真家さん1人に合わせて買い替えて、現像・レタッチさえも模倣してました。今でも自分の写真はそれが根源にあると感じてます。

メリットは、本当に迷うことが少なくなります。もちろん他の作風に触れずに写真を上達していくので、引き出しなどは少なくなると思いますが、自分の撮りたいものが決まってきたら次のステップに進めばいいだけです。

解決策その2「プリセットを買ってみる」

Lightroomのプリセットでも、FUJIFILMのフィルムシミュレーションでも良いですが、最短でゴールにアクセスできるルートを確立してしまうことで悩む要素を少なくします。

悩む要素をどんどん減らしていくことが1つのコツで、これと思った最短ルートを手に入れてしまえば、あとは目的の作風や写真に到達できなれけば、あとは腕の問題となり、写真を取り続けて上手くなるだけというプロセスが見えてきます。

そういう意味ではFUJIFILMのフィルムシミュレーションはおすすめです。僕も仕事で納品するときにも最短で仕上げる場合などはお世話になっている状態です。

写真は楽しいけど苦しい

写真は正解はなく、どんな表現であってもそれぞれ楽しみ方が違うものです。その性質上、自分の理想を追い求める作業もあるので楽しいけど苦しいと思うときもくるかもしれません。

ボク個人としては本当にこのスパイラルに陥りやすいので、その傾向が見えると立ち止まってリセットしています(笑)。原点に戻るという言葉がありますが、原点に戻ると安心するので実は原点がゴールという説も思っていますが、人間飽きるものなのでいろんなことをしたくなるのは仕方ないことです(言い訳)。

またそういうときはこの記事でも読んで、どういうつもりで駄目になってるんだこの野郎と自分に活をいれようと思います。


【気になるレンズやカメラはまずはお試し!】
普段タンスの肥やしになっているレンズがあるなら、売って必要なときだけ”最新”レンズをレンタルするのがコスパ良です。

QooQ