【必修】全カメラマンが必ずやるべきファームウェアアップデート

2021年7月14日水曜日

コラム

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おはこんばんちは、mt1989(@mt1989_sono1)です

メルカリやラクマなどのフリマサイトはカメラ・レンズ購入で頻繁に利用するのですが、商品が届くたびに「ん?前の人これで使ってたのか」と驚くことがあるので今回はファームウェアアップデートについて語ろうと思ってます。

まずファームウェアってなに

ファームウェアとは、カメラ関係でいう場合はカメラ自体やレンズを制御するソフトウェアとざっくり理解していてください。たぶん、ファームウェアが本当の意味でなんたるか!なんて深く潜ることはこの先もないでしょう。

重要なのは、レンズやカメラには不具合が残っている場合があるし、ユーザーの意見を反映してより良い状態にできる余地が残されているということです。

人によっては、不具合あるのに発売してファームウェアで解決するってどうなの?と疑問に思う方がいると思いますが、スマホゲームのアプリでも不具合や未対応端末の発売があればメンテナンスとかでより良く修正されていきますよね?あの程度の感覚でOKです。

カメラの価値が一新するアップデート

不具合修正なんて一部でしょ「今使えてるから問題ないよ」と思っているそこのあなた!正直大損してる場合があります。

ファームウェアのアップデートでは、不具合修正はもちろんユーザーのニーズが反映される場合があります。ここが結構ミソで、そのままなにもせずに使っていると最新機種を使っているのに知らず識らず1世代、2世代前のカメラと同等の機能を使ってしまっているなんてこともありえます。

レンズも同じです。デジタル補正の調整が入っていたりするので、良い写真を撮ろうとして良いレンズを買っても不具合や調整する余地が残っている場合は、このファームウェアアップデートを行っていないとピン甘になる場合や、AF速度が実は改善しているのに激遅いまま使っているなんてこともあります。

実例)FUJIFILM XE-1

割と名機なんすけど過去タンスの肥やしになっていた「XE-1」を例にします。

発売当初はそのデザイン性とコンパクトなボディで持ち出すことが一番多かったカメラボディなんですが、別のミラーレスカメラも使ってた僕には1つだけ我慢できないことが…。ミラーレスカメラの一番いい所、EVFに撮影時の露出が反映されるというメリットがMF時にまさかの反映されないというクソカメラだったんです。

もうミラーレスの楽な撮影に慣れてしまってた私は、見た目いいけど使いにくいカメラ認定をして徐々にタンスの肥やしになってたんですが、ある時レンズのファームアップを行おうとFUJIFILMオフィシャルサイトを覗くと…

Ver.2.10 マニュアル露出で撮影時の露出を反映した画像、ヒストグラムを表示

いい歳のおっさんが飛び跳ねて喜ぶのを想像してください()。そうなんです、ユーザーの不満を解消するアップデートがすでに行われてたんです。クソカメラ認定してた本人がクソユーザーだったという事実ですね。

  • ISO AUTO時に上限ISO感度や低速シャッター限界などが設定可能
  • オートフォーカス速度の向上
  • マニュアルフォーカス時のピーキング機能追加
  • フォーカスモードに「AF+MF」(AF時のマニュアル微調整モード)を追加
書ききれないので特記すると、上記のようなアップデートが複数回に渡り行われています。これって今のカメラに当たり前に標準装備されていますけど、逆に考えれば古いカメラでもアップデートで今のカメラと遜色ない機能をファームアップで実現しているということになります。

特にXE-1については、微妙だったカメラが名機になるほどのアップデートを繰り返している実例だと思います。今まで肥やしになってたカメラが、一軍で持ち出すカメラに昇華するほどの調整が入っていました。

事例)FUJIFILM X-S10


なんやかんやで、メイン機になりつつある「X-S10」も比較的発売は新しいのですが、発売当初は「全部盛りのハイコストパフォーマンスモデル」と言われるほどの必要な部分のみ入れ込んだ多機能が魅力でした。

でも、1点。仕事で使う際に気づいたのですが、「あれ、これテザー撮影できんくね?ゴミやん」と。調べて買えよってことなんですけど、最近のカメラでできないということの方が驚きだったのです(言い訳)。

もちろんそこはFUJIFILM様。オフィシャルを確認しにいくと以下の文字が。

Ver.2.00 新たにテザー撮影に対応

はい、大優勝。ユーザーから要望が多かったんでしょうね。最新のファームウェアでその要望を見事に反映しています。Capture Oneのテザー撮影がまだ対応してないので、未だ微妙なのは秘密ですが、それはCapture One側の開発なので本件とはまた別のお話。

ファームウェアアップデートはマスト


こういう不具合だけでなくユーザーの要望が頻繁に反映されているのが、カメラ業界の常なんです。もしかしたら僕のX-S10も要望が多ければファームウェアアップデートでデュアルスロットになるかもしれません(ならない)。冗談はさておき、要望が多ければソフト的に解決できることは取り入れられ、ハード的に解決しなければならないときは、次回のモデルに反映されるなんてユーザーの声を大事にしている珍しい電化製品がカメラ・レンズということです。まぁ趣向品に近いですしね。

確かにめんどくさいし、パソコン怖い!持ってない!とか思ってる人には難易度高いかもしれませんが、カメラやレンズの価値を1段も2段も上げる可能性があるファームウェアアップデートなんで、メルカリに流す前に今一度そのカメラって自分の不満解決してないのけ?と公式サイト覗いてみるもの手です。カメラマンは、ボディとメインレンズのアップデート情報に張り付くのはマストかもしれません。

ここまで書いて、注意なんですがFUJIFILMユーザーの方はファームウェアがアップデートしてもしばらく様子を見る方が吉です。なんといいますか、FUJIFILM様のアップデートは過去にやらかしている回数が多く、アップデートしたら起動しない!とか頻繁にクラッシュするようになった!なんてことがあるので、情報がでても1週間程度は様子見たほうがいいと生粋のFUJIFILMユーザーとしては思います。

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